ポケモン海外で人気、中古トレカは直営店しか対応できぬ!
ポケモンなどのトレーディングカード(トレカ)を中古で販売している業界から、ティクーンに海外販売の相談が入っている。
トレカは今や、全世界のオタクたちにとって熱狂的なコレクションであり、それを狙った投資の目的として売買も盛んである。秋葉原には、現金1000万円で買いあさっていくユーチューバーもいるそうである。昨年NHKで放送されたが、トレカ1枚がレアカードとして、2億円の値段がついているものもあるという。秋葉原でも続々とトレカ専門ショップが出現している。国内だけでもその市場規模は3000億円を超えている。
韓国ではどうだろうか。ティクーンの韓国法人で調査したところ、韓国のフリマサイトでポケモンのレアカードに100万円以上の値段がついていたという。
そんな中古トレカの海外販売を考慮する場合、中古品の売買を事業として行うために、国内はおろか、海外現地の拠点においても「古物商許可証」が必要となる。商品を売買するには一般的に「返品や交換」という保証がある。リアル店舗でなくネットで中古品を扱う場合、実物を確認できないし、商品説明、在庫、品質などにばらつきが生じやすい。となると「返品や交換」などのクレームが多数発生せざるを得ない。
某フリマサイトで、トレカの中古品を注文した海外ユーザーの商品レビューを見てみた。満足度★★★★★が74%、満足度★が17%と大きく評が分かれていた。海外でトレカを手に入れて満足している顧客が74%いる反面、「詐欺だ」と訴えている顧客が17%もいた。以下はレビューの内容である。
「100万円のカードを購入したら届かず、100ドル(1万5000円)だけ返金された!」
「3週間前に購入したのに、まだ届かないしメールでも返事がない!」
「商品が破損している。返品依頼して3週間経つのに音沙汰なし!」
「1か月前に予約したのに、発売されて2週間経っても未発送!」
トレカの中古販売における顧客サービスは、専門家でなければ対応できない。返品処理に応じる場合も、それが元の商品かどうか、傷がついていないかどうか、プロ鑑定士が、検品しなければならない。なおかつ海外の顧客となれば、それらの交渉を英語で説得しなければならない。
当社の「越境ECサポート」が必要ではないかと思い、某フリマサイトに電話をしてみたところ、以下のような返事が返ってきた。
「どうしてこの番号が分かったんですか? 関心があるなら来社してください!」
どれほど、問い合わせで頭を悩ませているかが、しみじみと伝わってきた。アポイントを取って直接会いにいかなければ、とても商談できるような雰囲気ではない。
仮に中古品の売買を新事業として始めるとしよう。個人や事業者から買い取るには、数万点以上もあるトレカに精通し、それぞれの中古価格をモニタリングしながら、リアルタイムで決定しなければならない。最近は、区別がつかない偽物も出回っているので、それも見極める必要がある。
「越境ECサイト」でそれらを扱うには、さらにハードルが高い。市場としては可能性があるが、本格的に進めるには、相当の知識と並みならぬ覚悟が必要とされる。トレカの買取り資金、ネイティブのプロ鑑定士(ユーチューバー)、お世話になる国際弁護士などである。もしも、それが可能となるならば、それは逆に「レアな越境サポート」となり、相当な価値が付加されるであろう。2億円のポケモンのレアカードのように。
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