中国でWEBサイト開設に必要なICP








「ICP登録」という条件

中国でWEBサイト(大型ECモール出店を含む)を開設するには、それが個人であれ法人であれ、「ICP」申請(中国語で备案という)をして登録番号をもらい、それをサイトの下に必ず表記しなければなりません。ICPは、Internet Content Provider(インターネット・コンテンツ・プロバイダー)の略です。インターネットを通してコンテンツを配布する者という意味です。

中国以外の国では、このような行政手続きは必要ありませんが、中国本土のサーバーを使用して情報を配信する場合には、個人であれ法人であれ、一つのサイトを公開するたびに中国産業情報省(MIIT)からICP番号をもらって、サイトの下部に表記しなければなりません。






「ICP登録」は、中国に現住所のある身分証明書があれば、中国人に限らず外国人でも可能です。中国の営業証明書があれば、中国人の事業者に限らず、海外出資の営業所でも可能です。オンラインで簡単に申請できます。

「商用ICPライセンス」というハードル

さらに、オンライン決済可能な「自社ECサイト」を立ち上げる場合は、それとは別途に「商用ICPライセンスの許可証」を取得しなければなりません。商用ICPライセンスは、中国では「電信与通信業務経営許可証」と表現されています。商用ICPライセンスの発給は、原則として中国の内資企業のみに許可されています。海外投資による合弁会社の場合は、内資50%以上、外資50%未満(1億3千万円以上)という条件があります。コンテンツにもよりますが、海外投資100%の独資企業(子会社)はほとんど許可されません。






「商用ICPライセンス」が取れなかった場合

「商用ICPライセンス」は、アリババなどの大型ECモールを通して出店・出品する場合には、必要ありません。ですから、ほとんどがそちらに流れていきます。しかし、そこには高い手数料、競争が激しいなど、多くの制約があります。

最近、中国では「大型ECモール」に代わって、「自社ECサイト」が徐々に注目を浴び始めています。そんななかで

厳しいながらも、どうしても「自社ECサイト」を立ち上げてみたい場合は、次のうち、いずれかの方法が考えられます。

他社に依頼

中国企業に納品するかたちで輸出する

専門の代行会社に手数料を払って依頼する

契約を結んで中国に提携会社を立てる

非営利サイトとする

サイトが商品情報だけのホームページで、オンライン販売を行わない

PAYや銀行振込に限る

決済手段として、クレジットカードを使用せずに、PAYや銀行振込だけを使用する

PAYなどの第三者決済機関は、自社サイト内の決済とならず、リンク方式で利用するので可能です

中国サーバーを使用しない

中国本土のサーバーでなく、香港などの特殊なサーバーを使用する(知識や情報が必要です)

(他国の一般サーバーは、中国のグレートファイアーウォール「金盾」でブロックされます)

いずれにしても、いくら回避した方法で運営していくにしても、中国に限らず、「越境EC」は現地の事情に精通した信頼できるパートナーがなければ、コントロールが難しいと言えるでしょう。ティクーンは、中国や韓国など、世界各地に法人を立て、長年にわたって越境ECを実施してきました。ぜひティクーンの現地法人を最大限に活用して「越境EC」にチャレンジしてみてください。

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